TOP 学び ブッダメガネ 寺子屋ブッダの仏教講座 vol.3 「苦」のメカニズムを知ろう。

寺子屋ブッダの仏教講座
vol.3 「苦」のメカニズムを知ろう。

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「苦」って聞くだけで憂鬱な気分になりますよね。できれば、あんまり深く考えたくないものです。しかし、釈迦族の王子であったお釈迦さまはこの「苦」のメカニズムや克服法を解き明かそうと、優雅な暮らしを捨ててお城を飛び出し、6年間にわたって真っ向勝負で挑み続けました。そして、2500年の時を経て、私たちは、お釈迦さまが分析した「苦」を学び、短時間のうちに、克服の糸口を見つける事が出来るのです。お釈迦さまってやっぱり凄い人です。

※お釈迦さまは紀元前5世紀頃、釈迦族(シャーキャ族)の王子として現在のネパールのルンビニーで誕生。29歳でお城での生活を捨て出家し、35歳で覚りを開き、仏陀(覚者)となられたと言われています。

それでは、早速本題に入りましょう。仏教には四苦八苦という言葉があります。

四苦八苦
・ 「生」「老」「病」「死」による苦しみ(四苦)
更に、下の四つの苦しみをあわせて八苦と呼ぶ
・恨みや憎しみを抱いてしまう人と出会ってしまう苦しみ(怨憎会苦/おんぞうえく)
・どんなに大切な人でも、いずれは別れなければならない苦しみ(愛別離苦/あいべつりく)
・お金や地位等、手に入れたいものが手に入らない苦しみ(求不得苦/ぐふとっく)
・心身を思うようにコントロールできない苦しみ(五蘊盛苦/ごうんじょうく)

このように整理すると、四苦八苦には、生老病死の身体的な苦痛と、それ以外の社会的な苦しみの2種類の苦しみを示していると聞こえるかもしれませんが、少し違います。仏教で言う苦とは、「どうにもならないこと」を指しているのです。例えば、「死」についても、死に伴う身体的苦痛という事ではなく、やがて来る死は受け入れざるを得ない真実であるのに、自分には死が永遠にやってこないかの如く考えてしまうこと、つまり、どうにもならない事を受け入れる事が出来ない苦しみと捉えます。このように考えると、愛する人と別れなければならない事の苦も、生老病死の苦も、発生のメカニズムは同じと気づくでしょう。人は、「こうあってほしいと願う理想」と「あがないようの無い現実」のGapに苦しんでいるのです。
日々の自分の行動に当てはめて考えるとよく分かりますよね。

お釈迦様はこのGapを無くす方法を発見する為に出家をしました。そして、ある方法をもって、地に足を着けて生きる事で現実と理想とのGapが無くなり、結果的に「苦」を滅することができるという事に気がつきました。これがお釈迦様の覚りの内容です。次回は、その苦を滅するお釈迦様の覚りについて学びたいと思います。