TOP 学び ブッダメガネ 寺子屋ブッダの仏教講座 vol.6 全ては、一瞬一瞬生まれ変わっている!

寺子屋ブッダの仏教講座
vol.6 全ては、一瞬一瞬生まれ変わっている!

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お釈迦様は出家してから菩提樹の下で覚りに至るまで様々な修行をされました。はじめ2人の仙人に弟子入りをして修行しましたが、そこで得る事のできた境地はお釈迦様の求めるものではありませんでした。次に苦行林(苦行を行う修行者が集まっていた場所)で苦行を6年間しましたが、そこで得られた境地も求めるものではありません。そして、ついには自分を極限まで追い込む苦行によって、命を落としそうになってしまうのです。

その衰弱しきったお釈迦様を、村娘のスジャータが見つけ、なんとか体力を回復させようと、一杯の乳粥を施します。お釈迦様は、スジャータの慈悲にあふれた乳粥から、自らが行ってきた苦行の無意味さを知ります。そてし、菩提樹の下で今までの修行を静かに振り返り、思索し始めます。

・自分は、王子として城の中で恵まれた生活を送っていた。

・自分は、城の外には苦しみに喘ぐ人々がいることを知った。

・自分は、人の苦しみの根本的な原因とその解決方法を知りたいと思った。

・自分は、出家すれば覚れると考えた。

・自分は、一人目の仙人で覚れると考えた。

・自分は、一人目の仙人の境地は違うと考えた。

・自分は、二人目の仙人で覚れると考えた。

・自分は、二人目の仙人の境地は違うと考えた。

・自分は、苦行すれば覚れると考えた。

・自分は、苦行しても覚れないと考えた。

普通はお釈迦様が色々考えを変えたのだと見ますが、お釈迦様は違いました。考えを変えたのではなく、新たな自分が次々に生み出されたのだと考えました。つまり「一瞬一瞬、自分は作られる存在」なのだと気づかれたのです。

これが仏教で最も大切な教えであり、軸となる「諸行無常」の根本的な思想です。更に、「諸行無常」は、一瞬として同じ自分がいないように、この世の全てのものに絶対不変なものは無く、常に変化し続けているという真理を示しています。この「諸行無常」が仏教を理解する為に、とても大切な考え方となります。

なぜ、お釈迦様が「常に弛まず歩み続けなさい」と仰ったのかは、もうお分かりだと思います。一瞬一瞬、自分はつくられ続ける存在であるから、一瞬一瞬を大切にするか、一瞬一瞬をおろそかにするかで、良い方向にも向かうか、悪い方向に向かうかが変わってくるわけです。更に前向きに捉えると、今まで努力していなくても、これから頑張ればどんどん良い自分になっていけるとも考えられます。

さあ、いよいよ次回はこのシリーズ「幽霊から始まる仏教講座」の最終回です。

次回は、仏になるということは、どのような意味なのかを、もう一度お話しさせて頂きたいと思います。

お楽しみに!