TOP 学び ブッダメガネ 寺子屋ブッダの仏教講座 vol.7地獄界も仏界も自分の心の中に広がるもの。

寺子屋ブッダの仏教講座
vol.7地獄界も仏界も自分の心の中に広がるもの。

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今回は、「幽霊から始まる仏教講座」の最終回。ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。

最後にもう一つ、仏教の大切な教えをお伝えしましょう。
仏教には、十界という考え方があります。十界とは、「地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・独覚界・菩薩界・仏界」の事です。

それぞれの世界を簡単に説明致しましょう。

地獄界・・・悪い行いの報いとして落ちる、十界で最もつらい場所。八熱地獄や八寒地獄といわれ、様々な苦しみをうける事になる。

餓鬼界・・・嫉妬深かったり、物惜しみが激しい者が辿りつく場所。食べ物を食べたくても喉を通らず、飲み物は目の前で流れてしまう。常に飢えていて、いつまでも満たされない状態が続く世界。

畜生界・・・理性を持たず、本能のままに互いを殺傷し合う世界。

修羅界・・・常にお互いを憎み争い、戦いの中で生存する世界。

人間界・・・喜びもあるが悲しみや苦しみも存在し、様々な場所に輪廻してしまう不安定な世界。

天界・・・有頂天というように、喜びに我を忘れている浮き足立った状態。足下フラフラな世界。

声聞界・・・お釈迦さまの教えを頼りに、“自己の覚り”を目指す者の世界。

独覚界・・・集団で修行するのではなく、師を求めず自己で覚りを目指す者の世界。

菩薩界・・・自分の修行と同時に、他者への救いを行う者の世界。

仏界・・・慈悲と智慧を具えた存在である仏の世界。仏教との目標。

皆さんもきっと聞き覚えのあるこれらの世界は、いったいどこにあるのか?結論から言うと、今回のタイトルにもなっている通り、我々の心の中に広がる世界なのです。

vol.6でお伝えした通り、お釈迦様は、一瞬一瞬に自分が生まれ変わっていると考えました。

自分が何かを考えた瞬間に、自分の心が無意識にこの十界のどこかに属し、次の一瞬はまたこの十界の内の違う世界に属すると考えたわけです。出勤のときには「お婆さんが疲れているだろうから席を譲ろう」と考えるのに、帰宅時には「自分は、疲れているから席を譲りたくない」と考える時もある。こんな時は、大抵目の前のお婆さんの存在すら気がつかない“自己中心モード”=“無明モード”になっているものです。地獄の心を起こすも仏の心を起こすのも自分次第。地獄界も仏界もどこか雲の上の違う場所に存在するわけではなく、一人ひとりの心の中に存在しているのです。

そして、お釈迦様は、新たに作り出される自分が、なるべく菩薩や仏に近づけるよう日々コントロールし続けなさいと説いています。何が菩薩や仏の世界に近づく行為なのか?と難しく考える必要はありません。

まずは、あなたが何か考えたり、話そうとしたり、行動を起こそうとした時、少し考える時間を作って下さい。①自分にとって良い事。②近しい人(友人や家族)にとっても良い事。③世界や地球にとって良い事。この3つにとって良い事であれば、その行為は良い事です。逆に自分にとっては良いが、他2つにとっては良くない事は、自己中心的な欲求に流されている可能性が大きいと言えます。

この様に「一つひとつの行為を、しっかり自分の頭で考えながら生きていきなさい」というのがお釈迦様の教えであり、その考えるヒントや答えをくれるのが仏教という教えです。
そして一瞬一瞬の自分をコントロールする事が今を生きるという事であり、地に足を着けて生きるという事。これが、仏教の実践。幽霊にならない秘訣です。

寺子屋ブッダの仏教講座を最後まで呼んでいただき、ありがとうございました。是非、機会を見つけて仏教に触れて、学んで、実践してみて下さい。既存のモノサシでは気がつかない新しい視点で世の中を見渡す事が出来ると思います。

ブッダメガネでは、今後も仏教の教えに触れる事の出来る読み物を掲載して行きますのでよろしくお願い致します。